
昨夜、無料アダルトサイトを見ていたら、いきなり「サポート詐欺」画面が出てきました。私は過去にも経験しているのでそんなに慌てませんでしたが、やはりびっくりしました。
もしもあなたが初めて「サポート詐欺」に出会ったら、かなり驚いてパニックになるかも知れません。
そして思わず偽サポートに電話して何万円かの詐欺被害にあうかも知れません。
そんなあなたの詐欺被害を防ぐため、「サポート詐欺」がどんなものか、被害を防ぐにはどうすればいいか、私の体験をまじえてお伝えします。
サポート詐欺対策は、あなたのパソコンがフリーズしてマウス操作が出来なくなった時にも役立ちます。画面が固まった時の対処方法を知っておいてください。
アダルトサイトに詐欺が多い理由
サポート詐欺の話の前に、アダルトサイトが特に詐欺に狙われやすいと言う話をしておきます。
「定額配信(サブスク)のAV見放題。知っておくべき基本10項目」でも解説しましたが、アダルトサイトには詐欺が多いのです。
「サポート詐欺」に限らず、ワンクリック詐欺、架空請求詐欺なども嫌と言うほど現れます。
国民生活センターのデータによると、ワンクリック詐欺の被害相談ではアダルトサイト利用者がダントツに多くて全体の87.4%を占めています。
なぜこれほどまでにアダルトサイトで詐欺が多いのか?
答えは明白で、被害にあってもアダルトサイトの利用が恥ずかしくて相談したり被害届を出しにくいからです。
まぁ、その恥ずかしい気持ちはよく分かりますけどね。詐欺を働く一味はその弱みにつけこんでアダルトサイトを集中的に狙うわけです。
サポート詐欺とは?
2018年、教育評論家で法政大学名誉教授の尾木 直樹さん(愛称尾木ママ)がサポート詐欺にあったことをテレビやネットで公表し、大きな話題になりました。
それまでサポート詐欺を知らなかった人も、そんな詐欺があるのかと、大いに警戒したものです。
サポート詐欺の手口
サポート詐欺の手口とはだいたいこんな感じです。
①突然パソコン画面に警告音が鳴り、アラーム表示が現れる。
②アラーム表示には、次のような警告文が書かれています。
「このパソコンはウイルスに感染しています。このまま放置するとパソコン全体にウイルス感染が広がります。大至急カスタマーサポートまで電話して下さい。決して電源を切らないでください。」
警告文には偽のサポートセンターの電話番号が書かれています。
③この時点でマウス操作は出来なくなっています。いつまでも警告音は鳴り続け、アラームも出っぱなしです。
まさにユーザーをパニくらせ、焦らせ、冷静な思考をさせない巧妙な手口です。
④表示された偽サポートに電話すると、ウイルス削除にはサポート契約が必要と言われ、数万円のサポート代を支払うよう言われます。
⑤電子マネーやクレジットカードで言われた通りに支払うと、警告音や表示が消えます。被害者はやれやれと安堵して、詐欺と思わないまま終わることになります。
⑥ウイルス感染対策と偽って、本物のウイルスソフトを被害者にインストールさせ、パソコンを乗っ取る悪質な詐欺も報告されています。
昨日私のパソコンに現れたサポート詐欺も全くこんな感じでした。ただ、私はサポート詐欺の手口を知っていたし、前に同じ詐欺画面も見た経験がありました。
私はあわてることなく対処し、サポート詐欺の被害にあうことはありませんでした。
実はウイルスには感染していない
サポート詐欺画面は、実際にウイルスに感染したために表示されるわけではありません。あなたはマウス操作が出来なくなっている為、思わずウイルス感染だ、と思うかも知れませんが違います。
単にマウス操作が出来ない詐欺画面を、全画面表示させているだけです。その警告画面を閉じてしまえばそれで終わりなのですが、マウスが使えない為に初心者だとそれも出来ません。
とにかく、いきなり警告音が出てアラーム表示が出て、マウスが使えなくなってパニックなるのも分かります。
しかし、サポート詐欺の対策は実に簡単です。対策を知っていればどんな初心者にも簡単に復旧させることが出来ます。
何しろ実際にはウイルスに感染していないのですから。
サポート詐欺画面が出てきたら、まずは落ち着いて下さい。
絶対にサポートセンターに電話してはいけない!
サポート詐欺画面が出てきたら、決して慌てて電話したりしないで下さい。絶対にやってはいけないこと、それはパソコン画面に表示されたサポートセンターに電話することです。
電話をすると言葉巧みにすぐウイルス除去作業が必要だと脅されます。前述の尾木ママの場合は15分以内に対策が必要だとせかされ、慌ててお金を振り込んだそうです。
とにかく、警告音や警告表示が出てきても単なるコケ脅しなので心配は無用です。
絶対に偽サポートセンターに電話しないでください。電話さえしなければ何の被害も発生しません。
サポート詐欺の対策とは?
あなたのパソコンがサポート詐欺にあった時の対策はたった1つです。
詐欺画面を閉じること、それで終わりです。
先ほども説明したように、サポート詐欺は実際にはウイルスに感染しておらず、何のサポートも必要ありません。
何かをクリックしてしまった為に突然現れた詐欺画面を閉じるだけで元に戻ります。ただ、マウス操作が出来ない画面になっているため、マウス操作以外の方法で閉じる必要があります。
あなたがパソコン初心者だとマウス操作以外で画面を閉じる方法を知らないかも知れませんね。以下にいくつかある対処方法を解説します。
詐欺画面を閉じる方法
詐欺画面を閉じる方法をいくつか紹介します。
①「Esc」キーの長押し
「Esc」キーを長押しすると全画面から復帰できます。プラウザの右上の「×」印をクリックすればプラウザを閉じることが出来ます。
あるいは、詐欺画面が表示されているページだけを「×」で閉じることも出来ます。
②「Alt」+「F4」
「Alt」と「F4」を同時に押すと、プラウザが閉じます。これで詐欺画面も消えます。
ただし、プラウザで複数のページを開いている場合、あなたが何かの作業をやっているとそれも消えます。この点だけはご注意下さい。
③「Ctrl」+「Alt」+「Delete」
「Ctrl」と「Alt」を押しながら、「Delete」を押すとタスクマネージャーが起動されます。
「タスクマネージャー」をクリックします。
起動中のプラウザを選び、「タスクを終了する」をクリックします。これでプラウザが閉じて詐欺画面も消えます。
要するに、マウス操作なしにプラウザを閉じてしまえばいいわけです。ウイルスには感染していないので、詐欺画面を消すことで解決です。
サポート詐欺の対策についてはネット上に多くの対策を解説したサイトがあります。例として大阪府警の公式サイトを紹介します。
アダルトサイトに多い、その他の詐欺
今回は私が無料のアダルトサイトを見ている時に現れたサポート詐欺について、その手口と被害に会わない為の対処方法を紹介しました。
しかし、アダルトサイトに多い詐欺はサポート詐欺の他にもあります。例えばワンクリック詐欺、架空請求詐欺です。
未だにこんな詐欺やっているのか、と思うような古い手口の詐欺ですが実際にまだあります。
私自身、長年アダルトサイトを見ているので、ワンクリック詐欺や架空請求詐欺はいやと言うほど見てきました。
これらの詐欺は完全無視で終わり、決して慌てて電話したりメールしたりしてはいけません。
詐欺より怖いウイルス感染!
アダルトサイトを見ていて、本当に怖いなと思うのはウイルス感染です。サポート詐欺は手口が分かっているので、間違っても被害にあうことはありません。
私はワンクリック詐欺も架空請求詐欺も被害にあうリスクを感じたことは一度もありません。
でも、ウイルス感染は正直怖いです。私は過去に数回、ウイルスに感染して被害にあっています。
中でも一番大きな被害はランサムウェアに感染したときです。パソコン内の全てのファイルにロックが掛けられ開けなくなりました。
ロック解除には身代金を払えと脅されたのですが拒否。幸い、重要なデータはバックアップをとっていたので何とか復旧できました。
私も日ごろからウイルス対策、予防は行っていたつもりです。それでも感染してしまいました。
ランサムウェアの時も、ウイルス対策ソフトは当然入れていたし、怪しい添付ファイルを開いたこともありません。偽装サイトに誘導されたこともありません。
ただ、パソコン上に表示された広告から感染したのです。一番怖いウイルスは、ただ画面を閲覧しているだけで感染するのです。
詳しくは「定額配信(サブスク)のAV見放題。知っておくべき基本10項目」に書いてあるので、ぜひお読みください。
ウイルスは詐欺より怖い、つくづくそう思います。あなたもご用心ください。
無料のアダルトサイトは怖い
最後にまとめとしてあなたにお伝えしたいこと。
「無料のアダルトサイトは怖い」
冒頭にも書いた通り、ワンクリック詐欺の相談の9割近くはアダルトサイトです。いかにアダルトサイトが狙われているか分かります。
特に無料のアダルトサイトは、サイトの存在自体が違法なケースも多く詐欺リスクが高くなります。
その点、有料のアダルトサイトは100%安全だと断言はできませんが、詐欺リスクは減ります。少なくとも当サイトで紹介しているアダルトサイトで詐欺にあう心配はほぼ皆無です。
詐欺同様、ウイルス感染のリスクも有料サイトの方が少ないです。無料アダルトサイトの広告にはワンクリック詐欺はむろん、ランサムウェアの感染リスクもあります。
有料サイトではそんな怪しい広告は存在しません。そこが安心できる理由です。
アダルトサイトの詐欺対策、ウイルス対策についてはこちらの記事も参考にして下さい。
➡定額配信(サブスク)のAV見放題。知っておくべき基本10項目